人々の直感は、「税金で支出を賄う」というメタファーを好む。私は年金信託基金に掛け金を払い込んだから、老後はその金庫から自分の分を引き出せるようになる ーー どう考えてもこの説明は完全に間違っているが、そんなことは関係ない。間違った説明がまかり通っている。
当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未読の方は是非ご一読ください。
当ブログの中で「B払い」という用語を使うことがあります。これは私の造語なので、ググってもd払いが出てくるだけです。ただ、使わせてもらわないと不便極まりないので、普通に使います。
こちらの記事で"B払い"って何かを説明していますので、記事途中で「B払いって何やねんな☹️」ってなったらご覧ください。
目次
本日のお題
(´・ω・ `)<さてさて。
( ゚д゚)<さてさて?
(´・ω・ `)<さーてさてさて。
( ゚д゚)<さてさてー!
(´・ω・ `)<よーし始めよかー!
( ゚д゚)<何やねんこれ。
(´・ω・ `)<準備運動みたいなもんや。始めるで。
( ゚д゚)<そか。よかったの。何を始めるんや。
(´・ω・ `)<前回の続きや。前回の内容は覚えとる?
( ゚д゚)<前回は財政の仕組みはスイッチのON/OFFみたいなもんやっていう話やったの。あれ、続きがあるんか。
(´・ω・ `)<そらあ仕組みの説明をしたら、その次はその仕組みをどう活用していったらええんかっていう話になるに決まっとるやないか。
( ゚д゚)<決まっとるかどうかは知らんけど、きみはその続きの話を始めようて言うとるのは分かったわ。
(´・ω・ `)<うし、ほいだら始めよか。
ということで、今回のお題はこちらです。
【政府はどのような財政政策を行うべきか】
(´・ω・ `)<よろしゅうな。
( ゚д゚)<はい、よろしゅう。
(´・ω・ `)<ちゃうちゃう。ぼくが…
( ゚д゚)<はいー。
(´・ω・ `)<やりおったのこいつ。
( ゚д゚)<はーいー。
結論
(´・ω・ `)<今回は結論から行くで。
( ゚д゚)<大したもんじゃの。言ってみ。
(´・ω・ `)<大したもんてどういうことや。
( ゚д゚)<大したもんってのは大したもんやっちゅうことや。
(´・ω・ `)<何を言うとるんや、きみは。
( ゚д゚)<だいたい元はと言えばきみが悪いんやで。ほんま大したもんやわ。
(´・ω・ `)<どうした落ち着け。
( ゚д゚)<適当に思いつきで言うてみたら意外と食いついてきよって、でもうまい返しが出てこんくて困ってしまっとるんじゃ。なんとかせえ。
(´・ω・ `)<そか。ほいだら大したことないの話は置いといたるわ。
( ゚д゚)<すまんの。
(´・ω・ `)<ええんやで。
( ゚д゚)<で、結論て何よ。
(´・ω・ `)<こちらでございます。
政府は、それが公益に資する限り、実施可能な全ての財政政策を実施するべきである。
実施可能であるかどうかは、その政策に必要な実物資源が利用可能かどうかで決まる。
よって、財政政策に関する議論に必要な論点は、
- 公益に資するか。
- 実物資源は足りるか。
この2つだけである。
( ゚д゚)<ほーん。なんかそれっぽいけど、よー分からんの。だいたい「公益」って何じゃい。
(´・ω・ `)<まあまあ、順番に説明していくけー、そう焦りなさんな。ほいだらやってこか。
( ゚д゚)<ういー。
論外の議論
まずはじめに、「どのような議論をするべきか」を考える前に「どのような議論はするべきでないか」を確認しておきたいと思います。
( ゚д゚)<いや、それはもうええよ。家計簿脳はおととい来やがれって話やろ?
(´・ω・ `)<んー、まあそうなんやけど、これについては改めてちゃんと言っときたいことがあんねん。ちょっと聞いてくれや。
( ゚д゚)<しゃーないの。ほいじゃあどうぞ。
財政に関する"雑談"
[10-11]のとおり、財政とは、本質的には政府支出と徴税という2つの要素だけで構成されるものです。*1
よって、「財政政策に関する議論」の内容は、必ずこの2つ↓のどちらかに当てはまるはずです。
- どのような支出をするか
- どのような徴税をするか
この2つのどちらにも当てはまらない、
こーゆー↑議論は、財政政策とは関係ない無意味なもので、議論というより、むしろ"雑談"のカテゴリーに属するものです。
そもそも、[10-5]〜[10-9]より、これらの"雑談"は初めから答えが出ていますから、本来なら話のネタにすらなりません。
- その支出の財源は税なのか国債なのか→政府支出には"財源"という考え方自体が成り立たない[10-5]
- その徴税でどれだけの財源が確保されるのか→同じく"財源"という考え方が成り立たない[10-9]
- その支出のときに政府預金残高は不足しないか→不足するわけがない[10-5]
- その財政赤字で市場の信認は失われないか→どんな財政赤字だろうが失われないし、仮に失われても問題ではない[10-7]
まずは"雑談"をやめよう
この話題について、私がどうしても言っておきたいこととは、私たちはいいかげんに財政政策の議論をする時間を"くだらない雑談"に費やすことをやめるべきだ、ということです。
私が[10-5]〜[10-9]で延々と「これは誤った理解だ。あれも誤った理解だ。」と間違いを指摘し続けたいちばんの狙いはここです。
討論番組・ワイドショー・SNS・飲みの席・経済学会・国会・・・いろんな人たちがいろんな場所で財政の話をしています。が、そのほとんどは、本人たちは"議論"をしているつもりかもしれませんが、実際にはくだらない"雑談"をしているだけです。
私は、安藤裕前衆議院議員を、倫理観に共感できること・掲げている政策が知っている政治家の中でいちばん真っ当であることから、支持していますが、そこそこの頻度で出てくる「財源は国債でいい」「国債をもっと出せば国民は豊かになる」みたいな"雑談"については正直なところ、いい加減に卒業してほしいと思っています(´・ω・ `)
こんなことで「より良い財政政策を探っていく」なんてことができる訳がありません。だから、私たちが財政政策に関する議論を始めるために真っ先にやらなければならないことは"くだらない雑談"を止めることだと思うわけです。
私の【税は財源ではない】の解釈
【税は財源ではない】というスローガンについては、「たしかに税は財源ではないけど、誤解を招くから、このスローガンは良くない」という方もいらっしゃいます。
たしかにこの短いフレーズはいろんな解釈のしようがありますから、変な解釈が広まってしまえば、「"失われた30年"を生み出した原因は政府の誤った経済政策であるということを広く知ってもらう」という狙いに対して逆効果になりかねません。
しかし、前述のとおり、"雑談"を止めないことには話になりませんから、その狙い自体は必ずかつ真っ先に達成しなければならないことだと私は考えています。
そこで、変な解釈が広まることが少しでも抑えられるよう、私なりの【税は財源ではない】の解釈をここに書いておこうと思います。
長々とした、そしてクドクドとした文章になるのですが、読んでもらえればありがたいです。
【税は財源ではない】とは
私たちは財政の仕組みについて何から何まで間違った理解をしている。
もしまともに理解していれば、「税は財源である」なんていう言葉が出てくるわけがない。そもそも財政の仕組みにおいては"財源"という考え方が成り立たない。私が【税は財源ではない】と言うのは、それを端的に示すためである。決して「税は財源であるかどうか」という"雑談"がしたいわけではない。
「その支出の財源はどうやって調達するのか」と尋ねられると、「今あなたが口から発した言葉はどこから調達したのか」と失礼ながら質問に質問で返したくなってしまう。それはいちばん初めの基本である「貨幣とは何か」が分かっていないことに呆れてしまうからだ。基本の基本から間違っているからこそ、彼らはそのような質問をし、そしてそのような質問をする人たちは当然何から何まで間違う。
貨幣の本質は負債である。これは全く難しい話ではない。言葉を選ばずに言えば、こんな簡単なことを理解していない分際で財政政策がどーのこーのと物知り顔でトンチンカンな理屈を語る姿を見せられては「片腹痛えんじゃ」と思わざるを得ない。
人はパンのみに生きるものではないから、ときには雑談も必要だと言うならば、それはたしかにそうかもしれない。が、しかし、貧困に苦しむ人々をネタに財政の議論をするフリをして雑談に花を咲かすというのはどう考えても悪趣味が過ぎる。
もういい加減にしよう。政府はいつでもいくらでも支出できるが、それはいくらでも支出するべきだという意味ではない。これもまた全く難しい話ではない。
私たちの置かれている状況は切羽詰まっている。なにしろ30年(!)を取り戻さなければならないのだから。もう私たちには「政府にその支出をするカネがあるのか?」などという意味不明な"雑談"をしていられるようなヒマは無い。
私たちは一刻も早く、財政について、思いこみや、知ったかぶりや、聞きかじりではなく、《事実》に基づいた意味のある議論を始めるべきだ。」
私はこういう意味でこれからも【税は財源ではない】と言い続けようと考えています。
次回予告
(´・ω・ `)<ということで、本日ここまで。
( ゚д゚)<えええ、公益がどーのこーのは?
(´・ω・ `)<いっぱいしゃべったけー、疲れたわ。ちょっと休憩や。続きはまた次回にしよーや。
( ゚д゚)<じゃけー、それはもうええよって言うたのに(´・ω・ `)<いやじゃ!しゃべりたいねん!言うて無理やりしゃべり出して、(´・ω・ `)<疲れたわ。て、どないなっとんねん。
(´・ω・ `)<いや、おっしゃるとおり。
( ゚д゚)<しばくぞ。
(´・ω・ `)<でも疲れてもうたもんは疲れてもうたんじゃ。しゃーないやんけ。
( ゚д゚)<まあ、そうやけどもやな。
(´・ω・ `)<せや、あの話をしたるわ。
( ゚д゚)<お、何の話や。
(´・ω・ `)<しまったしまった?
( ゚д゚)<は?
(´・ω・ `)<は?じゃなくて、しまったしまった?
( ゚д゚)<えと、島倉千代子?
(´・ω・ `)<そーゆーことや。
( ゚д゚)<どーゆーことやww
それでは本日ここまで。
おまけ
ここ数ヶ月くらい、これの真似をして、1ヶ月野菜の切れ端とかを取っといて、カレーを1週間分くらい作り置きするってのをやっとります。
要するにカレーを作るときに水じゃなくて、野菜クズの煮込み汁を使うってだけなんですけど、これだけで味の、なんていうか深み的なやつ、コクって言うんですかね。あれがグッと上がります。
たまには平和な話題をということで(´・ω・ `)
ところで、「クズ野菜」じゃなくて「野菜クズ」なんじゃなかろうかと思うんですけど、料理人の世界ではこう言うんかな(´・ω・ `)?
日本人は本当はもっと豊かになれます。そのためにはもっと多くの人々が貨幣と経済の仕組みを理解しなければなりません。
私たちが、そして次世代の子供たちが、貧困に怯えずに暮らせる日本を目指しましょう。
( ゚д゚)<最後まで読んでいただき、ありがとうございます!!!
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