2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧
今や先の質問-なぜ誰もが政府の「法定不換通貨」を受け取るのか?-に答えることができる。それは、政府の通貨が、政府に対して負っている租税などの金銭債務の履行において、政府によって受け取られる主要な(たいていは唯一の)ものだからである。租税の不…
今や先の質問-なぜ誰もが政府の「法定不換通貨」を受け取るのか?-に答えることができる。それは、政府の通貨が、政府に対して負っている租税などの金銭債務の履行において、政府によって受け取られる主要な(たいていは唯一の)ものだからである。租税の不…
国の通貨はしばしば「主権通貨」と呼ばれる。つまり、主権を有する政府により発行される通貨である。 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 113/553pp 公式な計算尺度として認められる計算貨幣を決定する権限を有するのは、主権を有する政府だけである。さら…
1つの部門の赤字は、別の部門の黒字に等しい 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 51/553pp 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未読の方は是非ご一読ください。 xbtomoki.hatenablog.com 当ブログは、私…
この記事はMMT解説ではありません。ふと思ったことを記事にしてみました。 きっかけ 先日、いつものようにツイッターで優雅なレスバ会話を楽しんでいたところ、ふと考えさせられたことがありまして。 緊縮脳の方がよく口にされるアレがあるじゃないですか。 …
2008年の大不況のあと、多くの国で政府赤字が急激に膨らんだ。評論家たちは、これを様々な財政刺激策(米国における自動車産業とウォールストリートの救済、アイルランドにおける銀行救済を含む)のせいにしたが、ほとんどの国で赤字が増加した最大の要因は…
2008年の大不況のあと、多くの国で政府赤字が急激に膨らんだ。評論家たちは、これを様々な財政刺激策(米国における自動車産業とウォールストリートの救済、アイルランドにおける銀行救済を含む)のせいにしたが、ほとんどの国で赤字が増加した最大の要因は…
よくできた標語 「税は財源ではない。」 誰が考えたのか分かりませんが、政府財政の仕組みを端的に説明する標語としてよくできたフレーズだと思います。 政府財政の仕組みは複雑で、全部説明していくと、それはそれは多くの不幸な脱落者を生んでしまうでしょ…
この記事はMMT解説ではありません。 www.ifinance.ne.jp 異次元金融緩和いわゆる黒田バズーカによって、日本円のマネタリーベースはいまや空前絶後の規模に膨れ上がっています。 市中銀行は大量の日銀当座預金を抱え込むことになり、さらにマイナス金利政策…
これらの理由から、全体で考えた場合、支出と所得の因果関係は逆にしなければならない。つまり、個々のレベルでは所得が支出をもたらすが、マクロレベルでは支出が所得をもたらす。 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 65/553pp 当ブログは、こちらの複式簿…