2020-01-01から1年間の記事一覧
本節では、財政赤字と貯蓄の関係、さらには財政赤字が準備預金と金利に与える影響を確認する。以下の議論は、一般的な性質に関するものである。 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 220/553pp 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいてい…
本節では、財政赤字と貯蓄の関係、さらには財政赤字が準備預金と金利に与える影響を確認する。以下の議論は、一般的な性質に関するものである。 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 220/553pp 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいてい…
本節では、財政赤字と貯蓄の関係、さらには財政赤字が準備預金と金利に与える影響を確認する。以下の議論は、一般的な性質に関するものである。 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 220/553pp 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいてい…
これは奇妙なようだが、金融的なプロセスは分かりやすい。政府は、受取り手の銀行口座への振込みによって支出を行う。 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 220/553pp 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未…
上記の原則は、政府は無制限に支出すべきだという意味ではないことに注意しよう。同様に、政府は自国通貨建てで売られているものなら何でも「購入する能力がある」という言説は、自国通貨建てで売られているものなら何でも購入すべきだという意味ではない。 …
この記事はMMT解説ではありません。ふと思ったことがあったので、記事にしてみました。 きっかけ ツイッターでマンキューという方の書いたテキストがどうやら主流派経済学のスタンダードらしい、と聞きまして、この本を近所の図書館で借りてきたんです。 で…
本章では、今日の貨幣制度のオペレーション分析に立ち返り、国家の計算貨幣の下での負債の種類について検討する。 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 161/553pp 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未…
ここで、現在流通している国債は、政府による過去の財政赤字の結果として発行されたものなので、国債購入に必要な準備預金残高は間違いなく、過去の政府赤字やFRBの非政府部門に対する貸出の結果である。 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 210/553pp 当ブロ…
ここで、現在流通している国債は、政府による過去の財政赤字の結果として発行されたものなので、国債購入に必要な準備預金残高は間違いなく、過去の政府赤字やFRBの非政府部門に対する貸出の結果である。 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 210/553pp 当ブロ…
ここで、現在流通している国債は、政府による過去の財政赤字の結果として発行されたものなので、国債購入に必要な準備預金残高は間違いなく、過去の政府赤字やFRBの非政府部門に対する貸出の結果である。 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 210/553pp 当ブロ…
財務省口座がFRBにとって負債だとすれば、この口座への流出入は準備預金の残高に影響を与える。例えば、財務省の支出は銀行の準備預金残高を増加させ、租税の受領は残高を減らす。通常、銀行システムの準備預金の増減は翌日物金利に影響を与える。そのため、…
要約すれば、政府が支出すると、誰かの銀行預金と銀行の準備預金に同時に振込がなされる。課税の場合はその反対で、銀行預金と準備預金から同時に引落としがなされる。国債の売却は、銀行の準備預金からの引落としで決済される。 『MMT現代貨幣理論入門』kin…
銀行の総資産と総負債が、各々400ドルになっていることに注目しよう。銀行は200ドルの貨幣をまさに創造したのだ。 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 186/553pp 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未読の…
銀行の総資産と総負債が、各々400ドルになっていることに注目しよう。銀行は200ドルの貨幣をまさに創造したのだ。 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 186/553pp 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未読の…
まずは複式簿記を掴んでください 当ブログでは、お金の動きを複式簿記の方式で説明しますので、これを理解していただかないとチンプンカンプンになると思います。ぜひともご一読ください。 概説 "複式"というからには"単式"もあります。 単式簿記というのは…
銀行の総資産と総負債が、各々400ドルになっていることに注目しよう。銀行は200ドルの貨幣をまさに創造したのだ。 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 186/553pp 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未…
銀行の総資産と総負債が、各々400ドルになっていることに注目しよう。銀行は200ドルの貨幣をまさに創造したのだ。 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 186/553pp 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未…
学生は皆、我々の通貨が「法定」-何も裏付けがない、単なる債権-だと知っている。通貨の裏側をのぞいてみよう。そこには何かあるのだろうか? 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 114/553pp 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいて…
ジェームズ・ガルブレイスは、赤字支出の持続可能性を評価するための代表的なモデルを構築した。カギとなる公式は、こうだ。 Δd=-s+d*{(r-g)/(1+g)} ここで、dは当初の債務額対GDP比率、sは「プライマリー黒字」(すなわち、純支払利息を控除した後の財政黒字…
よくできた標語 「税は財源ではない。」 誰が考えたのか分かりませんが、政府財政の仕組みを端的に説明する標語としてよくできたフレーズだと思います。 政府財政の仕組みは複雑で、全部説明していくと、それはそれは多くの不幸な脱落者を生んでしまうでしょ…
従って、一国の(閉鎖)経済を全体として捉えるならば、純金融資産は合計するとやはりゼロになる。 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 138/553pp 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未読の方は是非ご一…
今や先の質問-なぜ誰もが政府の「法定不換通貨」を受け取るのか?-に答えることができる。それは、政府の通貨が、政府に対して負っている租税などの金銭債務の履行において、政府によって受け取られる主要な(たいていは唯一の)ものだからである。租税の不…
今や先の質問-なぜ誰もが政府の「法定不換通貨」を受け取るのか?-に答えることができる。それは、政府の通貨が、政府に対して負っている租税などの金銭債務の履行において、政府によって受け取られる主要な(たいていは唯一の)ものだからである。租税の不…
今や先の質問-なぜ誰もが政府の「法定不換通貨」を受け取るのか?-に答えることができる。それは、政府の通貨が、政府に対して負っている租税などの金銭債務の履行において、政府によって受け取られる主要な(たいていは唯一の)ものだからである。租税の不…
今や先の質問-なぜ誰もが政府の「法定不換通貨」を受け取るのか?-に答えることができる。それは、政府の通貨が、政府に対して負っている租税などの金銭債務の履行において、政府によって受け取られる主要な(たいていは唯一の)ものだからである。租税の不…
国の通貨はしばしば「主権通貨」と呼ばれる。つまり、主権を有する政府により発行される通貨である。 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 113/553pp 公式な計算尺度として認められる計算貨幣を決定する権限を有するのは、主権を有する政府だけである。さら…
1つの部門の赤字は、別の部門の黒字に等しい 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 51/553pp 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未読の方は是非ご一読ください。 xbtomoki.hatenablog.com 当ブログは、私…
この記事はMMT解説ではありません。ふと思ったことを記事にしてみました。 きっかけ 先日、いつものようにツイッターで優雅なレスバ会話を楽しんでいたところ、ふと考えさせられたことがありまして。 緊縮脳の方がよく口にされるアレがあるじゃないですか。 …
2008年の大不況のあと、多くの国で政府赤字が急激に膨らんだ。評論家たちは、これを様々な財政刺激策(米国における自動車産業とウォールストリートの救済、アイルランドにおける銀行救済を含む)のせいにしたが、ほとんどの国で赤字が増加した最大の要因は…
2008年の大不況のあと、多くの国で政府赤字が急激に膨らんだ。評論家たちは、これを様々な財政刺激策(米国における自動車産業とウォールストリートの救済、アイルランドにおける銀行救済を含む)のせいにしたが、ほとんどの国で赤字が増加した最大の要因は…