本節では、財政赤字と貯蓄の関係、さらには財政赤字が準備預金と金利に与える影響を確認する。以下の議論は、一般的な性質に関するものである。
当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未読の方は是非ご一読ください。
当ブログの中で「B払い」という用語を使うことがあります。これは私の造語なので、ググってもd払いが出てくるだけです。ただ、使わせてもらわないと不便極まりないので、普通に使います。
こちらの記事で"B払い"って何かを説明していますので、記事の途中で「B払いって何やねんな☹️」ってなったらご覧ください。
当ブログは、私がこちらの書籍を読んで、理解したことや考えたことを記事にしたものです。
目次
シリーズのテーマ
前回[4-4]から始めた"財政赤字と国債金利"シリーズでは「財政赤字が増えると(減ると)、国債の金利はどうなるか」をテーマに解説をしていきます。
ただ、答えは先に言っちゃいますが、
財政赤字がいくら増えようが減ろうが、国債金利はどうもなりません。上がりも下がりもしません。
これは財政赤字と国債金利には関係が無いという意味ではありません。関係なくはないけど、結果的には、上がりも下がりもしないんです。これがどういうことなのかをシリーズで解説していきます。
本記事のテーマ
本記事では、株価が上下する仕組みを解説します。国債はどこ行ったんやって?まあ、まあ、お控えなすって。
株価の正体
売り手と買い手がある値段で合意して、めでたく売買成立となることを"約定(やくじょう)"と言いますが、その約定が果たされた値段こそが株価の正体です。
つまり、株価を決めるのは、発行企業でも、証券取引所でもありません。市場で株を売買する人々です。証券取引所は、約定がいついくらで発生したのかを記録して事務処理をするだけです。
株価の板
指値注文と成行注文
成行注文とは
「この銘柄を今すぐに、できるだけ安く買いたい(高く売りたい)。」
冒頭の板の説明
では冒頭の板に戻ります。
売り注文・買い注文の列に入ってる数字は、その値段で買って(売って)くれる相手を待っている指値注文の株数を示しているわけですが、さらにここで説明を2つ加えておきます。
- なぜ同じ値段のところに売り注文と買い注文が重ならないのか
- なぜ売りは高値側に、買いは安値に貯まるのか
なぜ重ならないのか
例えば、当初の板の状態に、もし120円・100株の売り注文が出れば、すぐに120円で約定して、板はこうなります。
ということで、重なる所に注文が入っても、即座に約定して消えるので、売りと買いが重なったままになることはありません。
なぜ売りが高値側で買いが安値側か
例えば120円の買い注文だけがある状態を考えてみます。このとき、売り注文を出そうとしていて、値段をいくらにしようかと考えている人がいたとします。
"売り手はできるだけ高く売りたい"と思っていますので、この人が120円より安い売り注文を出すことはあり得ません。だって、120円の買い注文が入ってることを知ってるわけですから、この人は120円でいますぐに売ることができるのに、例えばわざわざ100円で買ってくれる人を待つメリットが無いからです。
よって、売り手は少なくとも120円以上の注文を出します。例えば140円で注文を出したとします。
さらにそこで、買い注文を出そうとしていて値段を検討している人がいれば、同じ理屈で、その人は140円以下の値段で注文を出します。
結果、売り注文は高値側に、買い注文は安値側に貯まっていきます。
成行注文が株価を動かす
株価が上がったり下がったりするのは成行注文が入ったときです。
それでは、冒頭の板に戻って、この仕組みを説明していきます。
成行の買い注文が入ったとき
ここに300株の成行買い注文が入るとどうなるでしょうか。
成行の売り注文が入ったとき
続いて500株の成行売り注文が入った場合は、いちばん高い120円の買い注文500株が約定して、株価は120円に下がります。
まとめ
このように、成行の買い注文が入ると株価は上がり、成行の売り注文が入ると株価は下がります。
但し、注意しておきたいことがあります。それは、成行注文で株価が上下するには、その成行注文で今現在の株価のところに貯まっていた指値注文が約定しきって無くなってしまうことが条件であるということです。
例えば、さっきの300株の買い注文を入れた例で、注文数が300ではなく、100だったら、130円の売り注文が約定するだけで、株価は130円のままで変化しません。
おまけ
これ、簡単に作れてめっちゃうまかったです。米は入れずにただのスープにすれば作り置きもいけます。
日本人は本当はもっと豊かになれます。そのためにはもっと多くの人々が貨幣と経済の仕組みを理解しなければなりません。
私たちが、そして次世代の子供たちが、貧困に怯えずに暮らせる日本を目指しましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます^^
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