本章では、今日の貨幣制度のオペレーション分析に立ち返り、国家の計算貨幣の下での負債の種類について検討する。
『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 161/553pp
当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未読の方は是非ご一読ください。
当ブログは、私がこちらの書籍を読んで、理解したことや考えたことを記事にしたものです。
恒例の手抜き回です。
おつかれさまでした。第3章「国内の貨幣制度」は、前回記事の「3-9.貨幣オペレーションに関する注意点その2」までとなります。
本記事では、第4章に進む前に、第3章(3-1~3-9)のまとめをしておこうと思います。
3-1.銀行の役割 その1 (預金)
銀行がカネを預かるという行為の実質は、カネを借りる行為なんです。カネを借りたら、利息が付くのは当たり前です。だから預金には利息が付くんです。
3-1.銀行の役割 その1 (預金) - 国債乱発派のMMT解説
3-2.銀行の役割 その2 (融資)
ここで、特に注意していただきたいのは、"銀行は融資をするときに、何の原資も必要としていない"ということです。
3-2.銀行の役割 その2 (融資) - 国債乱発派のMMT解説
3-3.銀行の役割 その3 (引出・振込・納税)
現金引出・他行振込・納税仲介の全てに共通することは"銀行の日銀預金が減る"ということです。(他行振込では振込元のA銀行の日銀預金が減り、振込先のB銀行の日銀預金が増える。) 融資は何も無い所から貨幣を誕生させるものですから、先立つものは不要です。しかし、これらの取引には元手となる銀行の日銀預金が必要になります。
3-3.銀行の役割 その3 (引出・振込・納税) - 国債乱発派のMMT解説
3-4.銀行の役割 その4 (借入・貸付)
ということで、翌日物金利は、必ず日銀預金利息より高く、基準貸付金利より低くなり、次のようになります。 日銀預金利息 < 翌日物金利 < 基準貸付金利 つまり、翌日物取引は、それ自体は銀行同士の純粋な民間内部取引ですが、その金利は日銀がコントロールすることができます。
3-4.銀行の役割 その4 (借入・貸付) - 国債乱発派のMMT解説
3-5.財政政策の仕訳
つまり、財政政策というものは、突き詰めると、"政府収支を黒字にするか、赤字にするか、黒字(or赤字)にするならば、どのくらいの額にするのか"というものであるわけです。
3-5.財政政策の仕訳 - 国債乱発派のMMT解説
3-6.国債のオペレーション
前回にも説明しましたが、"貨幣は資産|負債の取引の記録"ですので、資産|負債の仕訳があるところには必ず貨幣発行があるわけですが、買いオペのプロセスには日銀に 資産|負債 の仕訳がありますので、貨幣が発行されています。ここで発行されている貨幣は日銀預金です。
3-6.国債のオペレーション - 国債乱発派のMMT解説
3-7.銀行・財政・国債の仕訳
[3-1]から[3-6]まで、たくさんの仕訳が出てきました。 いいかげん訳が分からなくなっていると思いますので、ここらでまとめておきましょう。
3-7.銀行・財政・国債の仕訳 - 国債乱発派のMMT解説
3-8.貨幣オペレーションに関する注意点
銀行預金は銀行が発行します。私の口座に振り込まれる銀行預金は、元を辿っていけば必ずどこかの銀行が発行したものであって、絶対に日銀や政府が発行したものではありません。同じように日銀預金と現金紙幣は日銀が、国債は政府が発行したものです。
3-8.貨幣オペレーションに関する注意点 - 国債乱発派のMMT解説
3-9.貨幣オペレーションに関する注意点 その2
冒頭の財政破綻ストーリーは、やはり間違っています。 特に2.の「これ(国債発行+政府支出)をどんどんやっていくと、いつかは銀行の日銀預金が底をつく。」ここが完全な間違いです。 これをいくらやっても銀行の日銀預金は増えも減りもしません。むしろ買いオペが加わって増えることはあっても、減ることは考えられません。 どーにかこーにかして底をつくようにするためには、金持ちか政府が奇行に走るしかなく、そんなことが起きる心配をしてもしょうがありません。
3-9.貨幣オペレーションに関する注意点 その2 - 国債乱発派のMMT解説
それでは本日ここまで。
おまけ
本日は、独り言です。
しばらく前からウチの会社ではペーパーレス化の一環で、タイムカードじゃなくて、タブレットタイムレコーダーなるipadアプリを使ってるんですけど、ぶっちゃけ、これいる?状態になってて・・・
買っちゃったもんはしょうがないんですが、打刻するためだけにipad置いてるのってどうなん?というのと、これって打刻データを吸い出すのが結構めんどいんですよ。いや、良くできたアプリだとは思いますよ。別にネガキャンがしたいわけではありませんので・・・
ということで、ネットから現在時刻を持ってきて打刻するエクセルマクロでも作れば、お古のPCとかで事足りるし、データ吸い出しも楽になるなと思いまして、調べてみたら、こーゆーのって"webスクレイピング"って名前が付いてるんですね。
そこからさらに調べてみたら、webスクレイピングにはHTMLの理解が必要っちゅうことでHTMLもかじってみたんです。
で、HTMLをかじって、"そういやブログの編集画面にHTML編集のタブがあったな"と思って、開いてみたらこんな感じだったんですよ。
でも、ちょっとかじった私にはだいたい分かっちゃうんですよ。そのおかげで、この章まとめの作業がすごく楽になりました。
勉強っちゅうのは食わず嫌いしたらいかんですな。
おしまい。
ちなみに、エクセルマクロは無事できあがりました。ただ、前例打破にはもうちょっと社内の議論が必要みたいです。菅さんのようにはいかないですね。
日本人は本当はもっと豊かになれます。そのためにはもっと多くの人々が貨幣と経済の仕組みを理解しなければなりません。
私たちが、そして次世代の子供たちが、貧困に怯えずに暮らせる日本を目指しましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます^^
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