経理屋が読み解く『MMT入門』

『MMT入門』(L・ランダル・レイ,2019,東洋経済新報社)をベースにMMTを解説します。ときには自分の思うところを書き綴ったり。

番外5-4.消費税の仕組み【消費税額計算】

本記事は、MMT解説ではありません。 思うところを[番外]ということで記事にしてみた次第です。 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未読の方は是非ご一読ください。 xbtomoki.hatenablog.com 当ブログの…

番外5-3.消費税の仕組み【取引区分】

本記事は、MMT解説ではありません。 思うところを[番外]ということで記事にしてみた次第です。 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未読の方は是非ご一読ください。 xbtomoki.hatenablog.com 当ブログの…

番外5-2.消費税の仕組み【概要編】

本記事は、MMT解説ではありません。 思うところを[番外]ということで記事にしてみた次第です。 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未読の方は是非ご一読ください。 xbtomoki.hatenablog.com 当ブログの…

番外5-1.消費税の仕組み【価格転嫁とは】

本記事は、MMT解説ではありません。 思うところを[番外]ということで記事にしてみました。 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未読の方は是非ご一読ください。 xbtomoki.hatenablog.com 当ブログの中で…

9-7.マイナス金利とは その2

利益水準の低下は、銀行が貸し出しを増やす動機付けになるだろうという理不尽な希望を唱える論者もいた。 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 473/553pp 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未読の方は是非…

9-6.マイナス金利とは その1

利益水準の低下は、銀行が貸し出しを増やす動機付けになるだろうという理不尽な希望を唱える論者もいた。 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 473/553pp 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未読の方は是非…

9-5.日銀当座預金とは その3

通常、銀行は準備預金の保有量を最小化しようとするーつまり、支払決済(銀行間で互いの準備預金を使って勘定を決済する)とFRBが課す法定準備率をカバーするのに必要な量だけにとどめようとする。 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 472/553pp 当ブログは、こ…

9-4.日銀当座預金とは その2

通常、銀行は準備預金の保有量を最小化しようとするーつまり、支払決済(銀行間で互いの準備預金を使って勘定を決済する)とFRBが課す法定準備率をカバーするのに必要な量だけにとどめようとする。 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 472/553pp 当ブログは、こ…

9-3.日銀当座預金とは その1

通常、銀行は準備預金の保有量を最小化しようとするーつまり、支払決済(銀行間で互いの準備預金を使って勘定を決済する)とFRBが課す法定準備率をカバーするのに必要な量だけにとどめようとする。 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 472/553pp 当ブログは、こ…

9-2.外貨建て債務とハイパーインフレ その2

ワイマールのハイパーインフレが単に政府の「紙幣印刷」によって生じたと言うのは、明らかに単純すぎる。 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 468/553pp 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未読の方は是非…

9-1.外貨建て債務とハイパーインフレ その1

ワイマールのハイパーインフレが単に政府の「紙幣印刷」によって生じたと言うのは、明らかに単純すぎる。 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 468/553pp 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未読の方は是非…

番外4-11.インフレに関する考察 その11

本記事はMMT解説ではありません。私がMMTをベースに理屈をこねくり回して考えたことを記事にしたものです。 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未読の方は是非ご一読ください。 xbtomoki.hatenablog.com…

番外4-10.インフレに関する考察 その10

本記事はMMT解説ではありません。私がMMTをベースに理屈をこねくり回して考えたことを記事にしたものです。 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未読の方は是非ご一読ください。 xbtomoki.hatenablog.com…

番外4-9.インフレに関する考察 その9

本記事はMMT解説ではありません。私がMMTをベースに理屈をこねくり回して考えたことを記事にしたものです。 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未読の方は是非ご一読ください。 xbtomoki.hatenablog.com…

番外4-8.インフレに関する考察 その8

本記事はMMT解説ではありません。私がMMTをベースに理屈をこねくり回して考えたことを記事にしたものです。 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未読の方は是非ご一読ください。 xbtomoki.hatenablog.com…

番外4-7.インフレに関する考察 その7

本記事はMMT解説ではありません。私がMMTをベースに理屈をこねくり回して考えたことを記事にしたものです。 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未読の方は是非ご一読ください。 xbtomoki.hatenablog.com…

番外4-6.インフレに関する考察 その6

本記事はMMT解説ではありません。私がMMTをベースに理屈をこねくり回して考えたことを記事にしたものです。 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未読の方は是非ご一読ください。 xbtomoki.hatenablog.com…

番外4-5.インフレに関する考察 その5

本記事はMMT解説ではありません。私がMMTをベースに理屈をこねくり回して考えたことを記事にしたものです。 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未読の方は是非ご一読ください。 xbtomoki.hatenablog.com…

番外4-4.インフレに関する考察 その4

本記事はMMT解説ではありません。私がMMTをベースに理屈をこねくり回して考えたことを記事にしたものです。 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未読の方は是非ご一読ください。 xbtomoki.hatenablog.com…

番外4-3.インフレに関する考察 その3

本記事はMMT解説ではありません。私がMMTをベースに理屈をこねくり回して考えたことを記事にしたものです。 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未読の方は是非ご一読ください。 xbtomoki.hatenablog.com…

番外4-2.インフレに関する考察 その2

本記事はMMT解説ではありません。私がMMTをベースに理屈をこねくり回して考えたことを記事にしたものです。 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未読の方は是非ご一読ください。 xbtomoki.hatenablog.com…

番外4-1.インフレに関する考察 その1

本記事はMMT解説ではありません。私がMMTをベースに理屈をこねくり回して考えたことを記事にしたものです。 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未読の方は是非ご一読ください。 xbtomoki.hatenablog.com…

8-1.就業保証プログラム

就業保証プログラムは、働く用意と意欲がある適格な個人なら、誰でも職に就けるように政府が約束するプログラムである。 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 409/553pp 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。…

7-5.輸出より自給を、輸入より自給を

国全体で見れば、実物的観点では、輸出は費用であり、輸入は便益である。 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 402/553pp 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未読の方は是非ご一読ください。 xbtomoki.hate…

7-4.政府は赤字であるべきだ

さらに、(クリントン政権時代のような)政府の財政黒字は偉業として称賛されるようなことではないと認識すべきであるー政府の財政黒字とは恒等式の産物であって、その意味するところは民間部門の赤字である(経常収支黒字の国の場合を除く)。民間部門は、通貨…

7-3.機能的財政論

1940年代、アバ・ラーナーは、彼が「政策に対する機能的財政アプローチ」と呼ぶものを考案した。そこで彼は2つの原則を提示した。 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 365/553pp 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書い…

7-2.政府支出は"手加減"されるべきだ

公的利用に配分するために民間利用から抜き取る資源が多いほど、政府部門が膨張して民間部門が小さくなりすぎる可能性が高くなる。公共目的達成のために十分な資源を配分する一方で、民間の目的達成のために民間部門にも十分な資源供給を残しておく必要があ…

7-1.政府はいくらでも支出することができる

本章では、政府には自国通貨で売られるものなら何でも購入できる「支出能力」があることを前提として、政府の適切な役割について一般通念とは異なる考え方を検討する。 『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 355/553pp 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記…

6-7.ユーロの欠陥(4)

確かに、変動為替相場を採用する国でも、為替レートへの圧力を避けるために国内政策に制約を設けるかもしれない。しかし、固定為替相場を採用している政府は、固定するという約束についてデフォルトを強いられる可能性がある。一方、変動相場制もしくは管理…

6-6.ユーロの欠陥(3)

マクロ会計の恒等式によって、経常収支赤字は、政府部門と国内民間部門の赤字の合計に等しくなければならない。『MMT現代貨幣理論入門』kindle版 339/553pp 当ブログは、こちらの複式簿記を説明した記事を読んでいただいている前提で書いています。未読の方…